開業費500万円はウソ?塾開業費の実態

こんにちは!Keiです。

塾の開業費っていくらかかるの?その内訳は?

「塾 開業費」で検索すると塾の開業費はだいたい500万円前後という情報が出てきますが本当でしょうか。今回は、Keiが実際にかかった費用をつつみ隠さずお伝えしたいと思います。

Keiの塾は開業費85万円+消耗品費で合計約120万円

貯蓄ほぼゼロで塾を開業!

Keiが今の塾を始めるにあたっての準備期間は、半年もありませんでした。仕事を辞めようと決心してテナント探しを始めたのが年度末で、その年の夏には開業しました。資金に関しては当然、準備しておらず、妻は専業主婦で子どもも二人いましたので、家計はカツカツ。塾の開業にまわせる資金などありませんでした。

それでも、開業にこぎつけることができたのは、税理士さんをケチらずにつけたことと、備品代を抑えたことだと思います。

そして、実際にかかった開業費は、なんと845,000円程度!開業するときに購入したものも経理上「消耗品費」となっているものもあるのですが、それらを合わせても120万円程度です。相場の5分の1程度の費用で済んでいます。

日本政策金融公庫から融資を受ける

開業費85万円と言っても、当初は当然いくらかかるかわからず、またある程度の期間の生活資金も必要でした。そこで税理士に相談し、日本政策金融公庫から融資を受けることになりました。

日本政策金融公庫から融資を受けるにあたって重要なのは、塾に収益性があるのかということと自己資金があるのかということでした。収益性に関しては、ワードで「こんな塾を作りたい」「こうやって生徒を集める」という文章を書き、エクセルで開業後2~3年間の収益表のようなものを作って見せました。自己資金に関しては、当然貯蓄がほとんどゼロなのですが、生活用の資金や親から多少借りて100万円を塾運営用の資金として(見せかけて)なんとかクリアしました。当然、その資金は使えないので、融資されたお金だけで開業費と当面の運営費をまかなっていきました。

税理士さんをつけたことで、日本政策金融公庫の担当者の方との相談がスムーズに行き、融資してもらいやすくなりました。もし、これを税理士代をケチって、自分一人で担当者の方と連絡を取って、資料を準備して、説明をして、となるとかなりの精神的・肉体的なストレスだったでしょうし、融資してもらえなかったかもしれません。Keiは開業後、軌道に乗るまでこの融資の借り換えもしたのですが、その時はすべて税理士さんを通して手続きしてもらうことができました。税理士さんは必ずつけておくべきです。

学校横の格安テナント+最低限の備品でスタート

Keiの開業資金が安かった理由のもう一つとして、備品や内装、外装に費用をかけなかったことがあります。

テナントを探し始めてすぐに学校横の空きテナントが6万円代で見つかり、不動産会社に電話をして内見をしたその場で契約を決めました。内装は、「がらんどう」状態で、エアコンも机も何もなく、ただの「箱」でした。看板は知り合いの業者に数万円で、照明も同じ業者にLEDを数万円でつけてもらいました。床は板張り状態でしたので、50㎝×50㎝のマットをリサイクルショップで大量購入し、業務用ボンドで張り上げて仕上げました。

一斉授業形式で運営することを決めていたので、大き目のホワイトボードと会議用テーブルとイスが必要でしたが、それらを合わせても10万円程度でした。初めから大きなプリンターやコピー機などを購入しようとすると高くつきますので、そのあたりは生徒が集まってからと割り切っていました。

初めに恰好を良くしようと内装にこだわったり、すべて新品でそろえたりすると開業費は限りなく高くなります。また、個別指導となると仕切り(パーテーション)や指導用の椅子が必要ですし、個別指導用の机は会議用テーブルの何倍も値段がします。開業費を抑えるという面でも一斉授業を選んで正解だったと思います。

何にいくらかかったか

建物取得費約20万円+看板、照明代

内訳は

家賃(1.5か月分)約10万円

仲介手数料 約6万円

その他、保険や鍵の交換料など 約4万円

実はこの他に敷金として約35万円を納めていますが、これは退去時に清算されるものなので、経理上の開業費には入っていません。もちろん口座から一時的に減るものなので準備をしておく必要はあります。

Keiの住む地域は九州の郊外なので、大都市と比べると家賃は安いです。今回の物件も50㎡ほどで7万円しない家賃なので、月々のランニングコスト面でもかなり負担が小さくなっています。もしこれが月々20万円となると家賃を払うだけで今よりも毎月生徒を5人以上増やさないといけません。かなりのリスクだったと思います。

この他にもテナントを塾として使うために

看板代…約9万円
室内照明代…約8万円

がかかりました。

こまごまとした備品代が結構かかる

塾の開業で一番大きな費用はテナント取得代だと思いますが、他にもこまごましたものがたくさんかかり、結果的に大きな金額となりました。

生徒用テーブル…2人がけ7,000円×8=56,000円
生徒用いす…リサイクルショップで一つ2,000円×8=16,000円
エアコン(20畳用くらい)代…リサイクルショップで8万円
掃除機代…リサイクルショップで1万円
傘立て代…ネットで5,000円
トイレ用品代…5,000円
自分用机…ネットで合わせて2万円
自分用いす…リサイクルショップで2万円
受付用テーブル…ネットで2万円
靴箱…ネットで2万円
空気清浄機…ネットで3万円
電子レンジ…リサイクルショップで1万円
書棚…リサイクルショップで2万円

ネット、電話の環境は必要

これら消耗品費とは別にネット回線を引いたり、固定電話に加入したり、ホームページ用のレンタルサーバーを取得したりで、こまごまと費用がかかりました。

塾を開業するときですが、ホームページは必須だと思います。ホームページのない、口コミだけでにぎわっている塾ももちろんありますが、それは長年そこでやってきたからこそある程度の認知度と口コミが出来上がっているだけで、新規開業した塾を知らせるのに今の時代にホームページが無ければ、存在していないのと同じです。

ホームページは、Wordpressを使えばだれでも簡単にそれなりのものを作れます。どうしても難しいならば少し費用はかかりますが、ココナラのようなサイトで作ってもらうのも手です。

また、固定電話を持たない塾も保護者の方は不安になりますので、初期費用はかかりますが、取得すべきです。

まとめ

開業に500万円はかからないが、資金の準備はしっかりと!

ネットでは開業費として500万円前後とありますが、Keiのような個人の一斉授業塾を一人で開業する場合は、200万円も準備すればきちんと塾を始めることができます。

そのお金も日本政策金融公庫のようなところから、割と簡単に借りられますので、Keiのように貯蓄が無い状態からスタートすることも可能です。ただし、あくまでKeiは運よく割と早い段階で生徒数が集まったことや、税理士をつけていたので借り換えがすんなりできたという点はあります。開業してすぐは、生徒が集まらない時期が続くのが当たり前です。そんなときでも金銭的に不安にならないようにある程度まとまったお金を準備しておくのが良いのは言うまでもありません。

また、これがフランチャイズなどに加盟してしまうと、初期費用が跳ね上がりますし、月々のランニングコストもすごいことになります。Keiはフランチャイズには絶対に加盟しないことを強くお勧めします。詳しくは次の投稿で。

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